UVカットする菌?コラーゲン生成?皮膚常在菌が私たちの肌を守る方法5つ
こんな本を読んでいます。
深海や宇宙にいたるまで
幅広く微生物のお話が展開されていますが
私が食いついたのは
もちろん
第5章の「そして人体も菌であふれている」
皮膚常在菌は、約1兆個
体重60kgの人には約100g程も存在するとか。
宿主である人間に死なれると
常在菌たちも困るので^ ^;
色々と私たちの健康に寄与してくれてる訳です。
今日は、中でも「なるほど!」と思った
5つの皮膚常在菌の働きについてご紹介しますね。
皮膚の乾燥を防ぐ
美肌菌=スタフィロコッカス・エピデルミディスは
その保湿力が臨床実験によって明らかですが
グリセリンを排出し
水分を保持し
皮膚表面を弱酸性に保ち
セラミドの生成を助ける等の働きがあります。
ラジカル(有害物質)を破壊する
皮膚は常に空気と触れているため
酸素と交わることで、過酸化脂質や
活性酸素が生まれています。
「肌の酸化」ですね。
これらの有害成分を、なんと
常在菌が食べて分解してくれているそうです。
コレ以上無いくらいナチュラルな
「抗酸化物質」じゃないでしょか*^ ^*
線維芽細胞を活性化?新陳代謝を促進
具体的な機序はまだ読めてないのですが
本によると
皮膚常在菌のなかには
人間の繊維芽細胞を活性化する物質を分泌するものがいます
・・とのこと。
要は、お肌がコラーゲンを作り出す
助けになってくれている、という事です。
美肌菌など、肌の善玉菌が増えた場合
保湿面は随分良くなるだろうとは思ってましたが
まさか
コラーゲン生成まで影響があるとは思い至らず。。
奥が深いです、皮膚常在菌(ーー;
有害菌を殺す
![バイキン](https://i0.wp.com/zubora-bihada.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif?ssl=1)
詳しい機序は書かれていませんが
恐らくは菌が出す脂肪酸等が、肌を弱酸性に保つことで
病原体のウイルスなど、宿主である
人間の体に入って欲しくないモノを
除外する働きがあるようです。
・・なので、私がここで再三訴えているように
過度の手洗い&消毒は
病気予防になるどころか
まったく逆の結果に成りうるということです。。
紫外線を吸収する
![sunshine](https://i0.wp.com/zubora-bihada.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif?ssl=1)
「皮膚常在菌が健全であれば、紫外線もカットしてくれる」
という話は、なんとなーく見聞きしていましたが
書籍の中では初めて見ました。
細菌が紫外線に対するミクロな日陰をつくり、
皮膚への色素の沈着や炎症を抑制します
・・・これ、書籍内のイラストでは
菌が紫外線を反射してる図なんですけど
文言では「紫外線を吸収」になってます。
どんな種類の菌なんだろう??
どういう仕組みか詳しくは分かりませんが
とにかく、そういう
「UVカット菌」が居るというのは分かりました!
菌でUVカット!?
じゃあ、じゃあ、もしかして
美肌菌バンクならぬ
「UVカット菌バンク」とか言って
その人固有のUVカット菌を培養できたら
オリジナルな日焼け止めが出来るんじゃなかろうか・・・
(思考が美肌菌バンクベースになってる笑)
ちらっとググってみますと
こんな記事がありました。
「微生物でUVカット、吉田さん(上山出身)らが発見 天然由来新成分に化粧品業界が注目」
(※山形新聞の記事。現在は読めません)
おお!
すでに発見されていたのか!?
稲や小麦、大豆、トマトなど一般的な植物に生息しているメチロバクテリウム属の微生物が紫外線を吸収することが分かった
メチロバクテリウム属から抽出した成分は、肌の奥の真皮層まで達するUV―Aの吸収力が高く、市販の日焼け止めなどに配合されている化合物「アボベンゾン」と同じような吸収効果が認められた。
UV―Aを吸収する成分は現状でも種類が少ない上、日焼け止めなどは肌に直接塗るために天然由来成分への潜在的需要が高いことから、既に大手化粧品メーカーから問い合わせがあるという
ヒト由来の菌では無いようですが
毎度塗り直す前提なら、定着する必要ないから良いのかな・・
それ以前に
「紫外線散乱剤」じゃなくて「紫外線吸収剤」だと
お肌のダメージが大きいというイメージでしたが
(私も肌荒れしてた記憶が)
その辺りどうなんでしょうね・・
・・とまあ、今のところオチが無いのですが^ ^;
とにかく
「紫外線カットする菌があるのね!」という
驚きをシェアできれば
本日は満足でございますm(_ _)m
コメント
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私が子供のころは、夏休み明けにはみんな真っ黒に日焼けして、
皮がどんなけ剥けたかを自慢し合うのが当たり前でした。
今や子供たちは、毎日日焼け止めを塗り、
ラッシュガードを着て、プールに入ります。
なんでこんなことになってんのかなぁ、って思いますね~。
人間の体が変わったのか、紫外線の質が変わったのか・・・。
もし紫外線が昔より有害なものになってるのなら、
それに合わせて人間も進化しないでしょうかね~。
心姫さん♪
>人間の体が変わったのか、紫外線の質が変わったのか・・・
両方、なのかしらん(ーー;
ホントそですね、昔は
「真っ黒自慢」「ズル剥け自慢」してましたよね・・
>それに合わせて人間も進化しないでしょうかね~。
進化!!オモシロイ!!*^ ^*
免疫関連は、生活が清潔になった分
明らかに退化してる気がしますが
今後、表皮を菌まみれにしておけば
UVカット菌が強力に変異(紫外線耐性菌?)したりして!?^ ^;