美肌菌バンクQ&Aと、私たちを守る皮膚のお話
常在菌、特に美肌菌が作り出す
「唯一の、自然のスキンケア作用」に
どれ程の価値があるか。
私たちが、生まれる前から
どの様に菌に守られていたか。
バイオジェノミクスの本多社長から
お聞きして、感じたことをシェアします。
目次
美肌菌の働きは保湿だけじゃない!
抗菌・弱酸性化・抗炎症・免疫応答も
[note]美肌菌の働き
・保湿(保湿成分の産生)
・抗菌(抗菌物質の産生)
・弱酸性化(有機酸の産生)
・抗炎症作用
・免疫応答作用
[/note]
・・最後の「免疫応答作用」については
雑誌の論文概要を読ませて貰いましたが
皮膚の免疫細胞の働きに、
皮膚常在菌の出す信号が関わっているとか。
過剰な殺菌・消毒は、やはり
免疫を落とすと言って良いでしょうね。。
過剰な手洗いはご注意を!
誕生と同時に、バイオスキンケアが始まっている
Just after birth (Movie) / K.k.K2009
[important]妊娠後期、産道の中は乳酸菌が増え
純粋培養状態になります。なぜ?
乳酸菌を赤ちゃんに与えるため、そして
分娩時の創傷感染からも、母子ともに守るため。
生まれてすぐ、私たちの肌は
「自然のバイオスキンケア」が始まっています。
[/important]
・・・確かに、臨月には
乳白色の、煮こごりの様なおりものが
たくさん出て、ビックリした記憶があります。
あと、産後すぐ(へその緒付けたまま)
胸に赤ちゃんを抱く「カンガルーケア」を思い出しました。
主に精神的なメリットを聞いていましたが
あの間、密着した肌と肌の間では
皮膚常在菌が移動していたんでしょね。
そう言えば、私がお世話になった助産院では
常識だと思ってた、乳首の消毒もなかったので
「えっ、消毒はしなくていいんですか?!@@;」と慌てると
「消毒液を舐めさせるのー?」と切り返され
う~む・・と考え込んだ覚えがあります。
(その頃はまだ湿潤療法の概念も知らなかった)
世界一優秀な、自前の「保湿クリーム」
皮膚科医学会によると
・4人に3人が乾燥肌
・3人に1人が敏感肌、という現状があります。が、
多くの肌トラブルは、保湿で解消されます。
[tip]<2つの自家保湿因子>
1)脂溶性保湿因子
・セラミド
・遊離脂肪酸
・コレステロール
→全部がバランスよく合わさって「細胞間脂質」
2)水溶性保湿因子
・NMF(アミノ酸など天然保湿因子)
[/tip]
「例えば、世界で最高級の30万円の保湿クリームがあったとしても
自前の保湿クリームの方が、圧倒的にレベルが高いんですよ」by本多社長
角質層の不思議
角質層内にも、美肌菌は存在しています。
[note]0.02mm程度、サランラップ位の厚さしかない角質。
表皮細胞は、生まれて14日目で
角質層の一番下に来ます。
表皮細胞は、角質細胞になったとたんに
なんと「死んで」しまいます。
が、肌は死んでからが本番!!
10日間掛けて、分裂しつつ熟成されつつ
保湿因子を作り出し
最終的に垢として剥がれます(だいたい28日目)
[/note]
垢の両端がカールしているのは、若干乾燥しているから。
剥がれるのをシグナルとして、
細胞が1個剥がれると、基底層から1個生まれるんですよね。
「健康な肌が凸凹しない理由」がここにあります。
本当の肌はサラサラしている
[note]肌老化の一番の理由は
新しい肌が生まれない事。新陳代謝が不全であること。
肌が適度に乾燥していないと
はがれない=新しい細胞が生まれない。
健康な子供の皮膚を触ったら分かるが
「サラサラしているのが本当の肌」と言える。
じゃ、ピーリングは?というと
直後は良くても、熟成していない肌細胞が表面に出てしまい
重度の肌乾燥になる恐れも。
[/note]
・・・過度のピーリング等でトラブルになった方は
角質表面に、核が残っている若い細胞が確認されたり
要は
「ちゃんと細胞が死ねない=ターンオーバー不全」になるのが
問題だと言われていますね。
肌理(キメ)は肌の余裕?
自家保湿因子を作らせるのがバイオスキンケア
[note]新陳代謝が出来ないと
肌が薄くなります。
逆に、肌に厚みが出ると、波を打つ余裕ができて
その余裕が「肌理(きめ)」を作る皮丘と皮溝に。
美肌菌の働きによっても、新陳代謝が活性化します。
[/note]
そしてこんな言葉も。
[important]
一般化粧品は保湿成分を外から補う。
バイオスキンケアは自家保湿因子を作らせる様に、という発想
[/important]
「90歳になっても自家保湿因子は作られる」ってお話
なんだか嬉しくなります*^ ^*
表皮には血管もリンパ管も存在しない?
[note]表皮には血管もリンパ管も存在しない。
「なぜ?」に答えられる人はまだいない。
ここで1つ
「血液ではまかないきれない為に
皮膚常在菌によって守らせたのではないか」という仮説が
真皮から染みでてくるものもあると思うが
血管がないというのはとても不思議。
美肌菌のみならず
皮膚常在菌によって守られているのではないか。
[/note]
「表皮には血管もリンパ管も存在しない」
そう言えば確かにそうかも@@;
・・・この話の前にあった、腸についての話題の中で
「どこから体内か?」という問いがあって
もしかしたら初めて
「腸内は、まだ体内とは言えない」ということに気づいたんですね。
栄養素は吸収されて、やっと体内に入ったと言える、と。
それと同じで
角質って、死んだ細胞でしょ。
それってもう、半分以上「わたしのカラダ」では無く、既に
「常在菌の、常在菌による、常在菌のための世界」なんじゃないかな、と。
菌が元気でいられる環境であって、初めて
私たちも元気でいられるんじゃないか、と。
やっぱり思っちゃう訳です。
美肌菌バンクプロジェクトQ&A
Q:開発で苦労した点は?
A:厚生労働省で「化粧品」認可を受けるまで。
仮死状態とは言え
世界で初めての「生きた菌」の化粧品なので
新しいカテゴリであり
何かしら法律上の問題があるといけないので
慎重にならざるを得なかった。
Q:なぜ郵送でやり取りしないの?
A:バンク登録なので
本当にその人のものかどうかも大事
過去はシートで摂取し、送って貰った事もあるが
今は綿棒を使った「dekio法」を採用し
代理店等を経由して採取している。
本格稼働は、来春4月以降の予定。
Q:採れない人もいるとか?
A:実は、社長自身も最初は採れなかった
採取日だということを忘れていて
朝、水で顔を洗ってタオルでゴシゴシ拭いてたら、採取できず。
2回めも忘れていて、3回目でようやく採取^ ^;
最終洗顔後、出来れば12時間はあけて欲しい。
Q:なぜおでこから?
A:半年ほど、色々試行錯誤した結果。
汗から採れるのでは?と
大村市のトレーニングルームを
貸し切りにして、汗をビニールで採取してみた事もある
(汗は抗菌物質が結構入っていて、全滅だった)
Q:美肌菌の戻し方は?
A:専用のジェルに混ぜて使う。
1回分、約13億個(匹)の美肌菌を
寝る前に戻す。これを週に2回。
Q:今後の展開は?
A:美肌菌の生産物質で作られた、美肌菌エキス
「マイクロフローラエッセンス」を考えている
Q:メディアへの露出は?
A:フレグランスジャーナル12月
(12/16発売)の招待論文に。
最新の保湿の特集で、1番目に載るらしい。
今、野嶽先生が和文に直してるところ。
12月5日には東京でプレスリリースも。
・・・本多社長、お忙しい中
色々とお教え頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
次回は
「長崎国際大学・野嶽先生にお話を伺う」の予定です^ ^
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