菌の毒でマヒ改善、卵巣がん治療?!自閉症と腸内細菌他~あさイチ
2014年3月17日のNHKあさイチは
「値千金!驚きの菌パワー」でした。
「ボツリヌス菌」「ジフテリア菌」の
病気に対する画期的な活用法と
病気と腸内細菌叢(そう)についての関連性などなど
久々のブログ&自分用メモなので、スミマセン
多分いつも以上に長くて読みづらいです
(せめて、フローラにちなんでお花画像挟んでみましたが)
あさイチを見逃された方、ご興味のある部分からどうぞー
目次
シワ取りだけじゃない!脳卒中マヒ改善にも「ボツリヌス菌」
ボツリヌス菌=自然界最強の毒
(筋を弛緩させてしまうので
呼吸が止まって死んでしまう・・)
眉間など深いシワなどの
改善に使われる「ボツリヌス菌」の毒素。
筋肉を弛緩する作用があり
それを、脳卒中によるマヒの患者さんに活用する事例。
ボツリヌスの毒素により
間違って固まった神経の結びつきを解く
1000分の1の毒素のボツリヌス菌の毒素を注射。
投与直後からのリハビリで、自分の意思で動かせるように
脳卒中になると、神経が切れてしまい
脳からの神経が延びないと
筋肉が間違って固まってしまう
発症から「6ヶ月の壁」が言われている
ただ、ボツリヌス療法は6ヶ月どころか
何年も経った患者さんでも効果が認められた
ボツリヌス治療の費用と診療科
徳島大学病院の神経内科や
ボツリヌス外来にて
ボツリヌス療法(保険適用)
6~9万円(3割負担の場合、1回の注射で)
3,4回が標準
副作用は痛みや腫れなど
まれに痙攣や嚥下障害(首に打った場合)など
ボツリヌス療法のQandA
Q:注射やり続ける必要は?
A:日常的に動かしていれば悪くなることはない
Q:嚥下障害の人には?
A:手足の麻痺にはできるが、嚥下障害が改善するかは不明
Q:めまいや感覚障害には?
A:まだ効くという報告が無い
Q:生まれつき軽い脳性麻痺の子どもには?
A:脳性麻痺の患者さんにも適応
早期に治療始めると成長曲線に近づきやすい
Q:6ヶ月未満の人は?
A:リハビリ出来る人はまずリハビリから
Q:注意すべき人は?
A:妊婦さん、喘息や重い心臓病がある
他の薬剤にアレルギーがある場合
Q:脊髄損傷の人は?
A:自分から動かす事は難しいかも
固いのを緩ませるのは適応できるが
Q:ボツリヌス注射打って悪くなった人も居るが
A:打って直後からリハビリするのが大事
それを続けるのも大事。
本当に治すのはリハビリ
Q:ボツリヌス療法、交通事故で脳の麻痺じゃない麻痺にも使える?
A:関節の問題の場合は難しいかも
Q:訪問リハビリでは難しい?
A:自身で出来るリハビリなら可能かも
ジフテリア菌の毒素が卵巣がんの新薬に?
ジフテリア菌は
「毒素が全身に回ると心筋障害などを起こす」
卵巣がんの新薬になる治験が?!
「後は緩和ケアかホスピスのみ」という
薬の選択肢が無い方が治験に参加
ジフテリア菌の毒素を
100万分の1に弱めた治験薬
がん細胞を増やすタンパク質と
ジフテリア菌の毒素が結合し、結果
がん細胞が増えない。
また、がん細胞にも直接結合し
がん細胞を死に至らしめる
ジフテリア療法の治験事例
投与6日目下痢などの副作用で中断
投与は予定の半分
それでも3週間後、3割弱縮小
こんなに小さくなったという驚き
(卵巣がんで友人を亡くした森公美子さん、涙)
治験結果:11人中
・標的タンパク質の減少7人
(タンパク質が減れば抗癌剤が効きやすい)
・腫瘍マーカーの減少2人
・ガンの縮小1人
Q:卵巣がん治験、11人中10人は効果なし?
A:第1の治験が終わったばかり
効果がどうこうはまだ言えない
現在は抗癌剤と治験薬を一緒に使った場合はどうか、を調べ中
放射線治療との併用は調べていない
自分は何タイプ?腸内細菌分布を解析!
東京大学大学院教授 服部正平さん
4000人の腸内細菌を研究して
「健康な人と病気の人の(腸環境の)崩れ方
程度によって健康状態が予測できるようになってきた」
腸内細菌叢をターゲットにした薬や食事を開発?
成人の場合
だいたい1キログラムが腸内細菌
便の1割は腸内細菌
その構成を調べるアイテムが!!
次世代シーケンサー
便からDNAのカタマリ?を採取して
菌の遺伝子を解析
・・・セットして1週間・・・
どんな細菌がいるのか正確に分かるらしい。
日本人タイプはビフィズス菌が多い
欧米タイプはバクテロイデスが多い
南米・アフリカタイプはプレボテラが多い
塚原アナはプレボテラが多く、ビフィズス菌は凄く少ない・・
この違いは15歳位までの食生活が関係している?
炭水化物が非常に食事に含まれるタイプ
キャッサバなどイモ類が主食の食文化で
でんぷん質が多いものを食べるのが特徴
中学生のころおやつが「白いご飯」で
1日ご飯5杯食べてた塚原アナ。そのせいかも・・
で、塚原アナには
ビフィズス菌は少ないものの
「フィーカリバクテリウム」という良い菌があった
フィーカリバクテリウムとは
健康維持に欠かせない!
「フィーカリバクテリウム属」
色んな患者さんのサンプル
腸炎、腎不全、神経系の病気
健康な人に比べて
どの病期の人にも少なかったのが
「フィーカリバクテリウム」だった。
腸内細菌叢をターゲットにした食事や薬の開発
糞便を丸ごと病気の人に移植するのも計画中
(糞便移植?!と出演者ドン引き)
糞便移植で腸内細菌総入れ替え
腸内細菌に詳しい
麻生大学 獣医学部教授 森田英利さん
安全性を確認した
健全な方の糞便(腸内細菌全部)
十二指腸に入れて
腸内細菌を全部入れ替える!!
鼻や口から胃カメラみたいなチューブ?で入れていく
一人分の糞便なので結構な量
Q:入れた瞬間に体質が変わる?
A:Yes.
何度抗生剤入れても治らなかった腸炎で
8割の人が治ったりしている
Q:15歳までの食生活に左右されるというが?
A:健常な人の健全な細菌を入れる!というのが大事
病気の治療法が無い人に有効
Q:食生活で変えられる?
A:バランスは変わるという論文は色々出ている
Q:ちゃんと食べてても健康じゃない人は?
A:構成のバランスが崩れている可能性が
Q:病院行ったら自分の腸内細菌分布がわかる?
A:まだ治療法ではない
Q:ビフィズス菌だのガセリ菌だの色んなヨーグルトを食べてるけど・・
A:近頃ではヨーグルトの効果は、実は菌への効果というより
直接身体へ良い影響を与えてくれてると思われている
Q:乳製品はお腹が張って苦痛でも食べたほうが良い?
A:お腹の調子が悪いのに無理して食べる必要はない
腸と脳は繋がっている?自閉症もアレルギーも腸と関連
腸内細菌の最新研究
アレルギー、リウマチ、ぜんそく、糖尿病
・・・すべて腸内細菌バランスが崩れていると思われる
自閉症になるとお腹の調子が悪くなると言われてた
「腸と脳は繋がってる」
Q:糖尿病について詳しく!
A:2型超尿病の場合は肥満からなりやすい
肥満と腸内細菌の関係は深い
食べ物のカスを腸内細菌によって不必要なものまで
吸収されてしまう
Q:自閉症は先天的なのでは?
A:原因と結果がまだ明らかではない
色々な影響があるということ。
腸内環境が良くなれば自閉症が治るということは
まだ全く言えない
きのみいの感想
ボツリヌス療法は、かなり臨床も進んでいて
希望の持てる、素敵なお話でした。
ジフテリア菌毒素の臨床はまだまだこれから。
ただ、日本発の技術ということで、期待大。
腸内環境の遺伝子解析は
ぜひ自分や家族も受けてみたい!!
きのみい的には、腸内フローラの話を
メインで取り上げて頂きたかったところですが。。
糞便移植、糞便のカタチだったら拒否感ばりばりだけど
今後カプセル等、色んな技術が開発されて
そう遠くない将来、かなりメジャーな治療法になったりしてね。
治療法が無い病気なら、相当需要があるはず。
で
腸内環境いかんでアレルギーや自閉症が治るなんて
間違っても言えないのは分かりますが
個人的には凄く凄く凄く、期待している部分なので
もう一歩、踏み込んだ内容を聞きたかったです。。
以前、知り合いの自閉症と診断されたお子さんが
「超ヒドイ便秘で、便秘薬も効かなくなりつつある」
と聞いたのを思い出しました。
とにかく、色んな事が早く解明されて
実用化されて欲しい!超期待してます!!!
コメント
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こういう研究がもっと進んで、
将来、普通に治療に使われるようになると、
本当にいいですね。
一刻も早く、進んでほしいです。
心姫さん♪
ですねー。
喘息や自閉症、アレルギーや
膠原病みたいな自己免疫疾患も
腸内環境で大いに変わるかも知れないから
真面目に、近い将来に期待してます。
論文(英語)がろくに読めないのがもどかしい・・
既に一年が経過しそうなくらい時間が経っていますが、
ロドデノールから検索して辿り着き寄り道してしまいました。
53歳専業主婦です。かなり色んな分野に於いて、こだわり派!の私と
化粧品に対しての考え方は近いかもしれません。
ネオナチュラルの日焼け止めローション
HANAオーガニックも、使いましたし
山澤清さんのローズヒップローション、せっけん、クリーム、日焼け止めも先日購入。
白樺樹液とロドデノールの関係を調べていてドッキリし、
まだ一回しか使ってないのですが白斑を心配していたところです。
私の見解は山澤さんのように自然の形でそのままだと問題なくて
化学物質として作り出したものに異常反応を起こしているのかなと。
但し放射能の影響かという話題にも登場しているので
東北地方に僅かに懸念を抱きながらオーダーした私には
残念でなりません。
作り手の真摯な姿勢に敬服して暫く使ってみようかと思っていますが。
この腸内細菌の件も私の今まで辿ってきた
探ってきた研究事案です。
腸内環境ということは消化能力とも言えるかなって思います。
子供の食物アレルギーから始まり、頭髪検査、酵素、デトックス
血液検査を経て糖質制限や副腎疲労まで
主には小腸の役割と何をどう食べるかが
あらゆる免疫力
健康状態そして疾患に関係していると思います。
とても興味深く読ませていただきました。
今後も度々訪れてみたいと思いますのでよろしくお願いします。
kaaiさん♪
はじめまして!
ロドデノールがキッカケでご訪問いただいたとのこと
ありがとうございます。
今のところ、白樺樹液は危険性無さそうですよね(=^・^=)
私は現在、基本的に
スキンケアしない肌断食を試しているのですが
肌断食に至る仮定でオススメしたいモノは
確かにkaaiさんの志向と似ていますね♪
で、で、やっぱり健康問題を語るにあたり
行き着くところは腸内環境なのか・・と私も思います。
消化、という表現が適切なのかわかりませんが
菌の代謝物で我々は生かされているのだ、という認識が
今後広がることを期待していたりします。
ウチは結構、マニア好み?の話題が多いかも知れませんね
気まぐれブログですが、今後とも
楽しんでいただければ幸いです(^_^)/