オーガニックコスメなのに石油系合成成分配合?新認証基準コスモスの懸念

アイシス・オーガニック生活便のカタログが届きました。
オーガニック生活便カタログ表紙

単にオーガニック化粧品や調味料など商品のカタログのみならず
中国環境汚染記事

今や大問題の中国の環境汚染についてや
古式美容法記事

古式美容法についてなど、端から端まで個人的に非常に興味ある読み物ばかり。
その中でも、気になったトピックをば。

現時点でオーガニックコスメ基準は統一されていない


日本で「オーガニック」商品は、現状、言ったもん勝ちの世界だったりします。

ecocert

世界には認証機関があるのですが
そう言えば私が認識してたのは「ECOCERT(エコサート)」くらい。
エコサートはフランスの国際有機認定機関で
オーガニック認証団体の世界基準とも言われていますよね。

他にも
BDIH(ドイツ)
ネイトルー(ベルギー)
コスメビオ(フランス)
デメター(ドイツ)・・などなど、化粧品認証を行う団体が各国にあり

ヨーロッパでも統一基準は存在しません。

オーガニックを名乗りつつ「化学的合成成分」OKという現実

そして、例えばエコサートで言えばこんな基準があるそうです。

エコサートの合成成分に関する基準:
1)合成着色料、合成香料、合成油脂、油、シリコンおよび石油製品は使用しない。
2)ポリエチレングリコール(PEG)とその誘導体の使用は不可。
3)保存料として認められるのは、安息香酸、蟻酸、プロピオン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ベンジル酸。加工原料は0・5%までのパラベンならびにフェノキシエタノールで保存可。
(日本オーガニックコスメ協会HPより)

要は、「エコサートでオーガニック認証を受けてるから、全て天然なのね!」というのは
消費者の勘違いに過ぎないということです。

オーガニックやナチュラルをうたっている商品に
違和感満載の成分入ってたりするのは日常茶飯事ですが・・orz

オーガニックコスメ基準統一化の動き「コスモス」

コスモス説明

BDIH(ドイツ)
COSMEBIO(フランス)
ECOCERT(フランス)
ICEA(イタリア)
英国土壌協会(イギリス)

これらヨーロッパの5団体が2010年に基準統一を図って
コスモスCOSMOS(COSMetics Organic and natural Standard)を設立、
2015年1月以降は全て新基準「コスモス」で認定するとか。おお!

これで、分かりやすく一気に「正真正銘オーガニック」で統一されればいいなあ*^^*

コスモス基準では石油系の合成成分も認められている?!

cosmos

・・・と思いきや、実際は

2014年12月31日迄は移行期にあるため、
現在のところは例外として、化学的処理を経る農業系材料に対し
石油化学系溶媒を使用許可
 
完成商品の2%を限度に石油化学成分を許可

・・・安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、ベンチルアルコール、デヒドロ酢酸、
乳化剤や洗浄成分として各種合成界面活性剤などが認められることに。

2015年までの移行期間中に、現行の石油化学成分の代替物が出てくれば
100%ナチュラルな化粧品のみが世界統一基準になれるかも、という
現時点ではなんとも言えない、あやふやなお話。

正直、もう、これのどこがオーガニックやねん、って思うんですけど・・・
この辺が有名無実というか、なんだか信用ならんというか(--;

とりあえず、統一された基準のコスモス認定だから安心、とは
全く言えないということを覚えておきたいと思います。

この本はかなり厳密な基準で選んでいるみたい?

>>アイシス・オーガニック生活便

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

2014.6.18

グルテンフリーダイエット・・その不調、小麦グルテンのせいかも?

「グルテンフリー」という言葉最近、良く耳にしませんか? 以前、「お麩がお肌の弾力に良いらしい」という記事を書いた時、小麦グル…

管理人プロフィール


ずぼら美肌研究家 きのみい

せっせと洗って、念入りにお手入れしても
肌の劣化は止まらない?!

てきとーに洗って、最低限のお手入れ
「ずぼら美肌」もアリですよ!

管理人プロフィールへ

*カテゴリー*

open all | close all

アーカイブ

ページ上部へ戻る