酵素ドリンクの酵素は生きているのかという話~お客様相談室の応対から
※追記※
酵素はあくまでも物質ですので、
「生きている」=活性化している
「死ぬ」=不活性化
というニュアンスでお読み頂ければ幸いですm(_ _)m
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つい先日、薬屋さんに寄ったときに
酵素ドリンクの試飲があったので、試しに飲んでみました。
冬なのになぜわざわざ冷たくするの?
出てきた酵素ドリンク、お味は美味しく飲みやすかったんですけど
なんと氷水で割ったのか、冷え冷えでした。
私:
「つ、冷たい・・お湯で割ったらだめなんですか?」
と聞くと
薬屋さん:
「ええ、温度が高くなると、酵素が死んでしまうので・・」
という答え。
あれ、酵素生きてるままなの?これ。
でもラベルとみると、分類は「清涼飲料水」の表示。
私:
「酵素ドリンクって、出荷する前に熱処理するから酵素は生きていないって噂を聞いたんですけど。
これは、加熱殺菌してない商品なんですか?」
薬屋さん:
「??ちょっとお待ちください・・・(どこかに電話)・・・すみません、ちょっと分からないです」
私:
「じゃあ、メーカーさんに直接お聞きします、ごめんなさいお手数おかけしました(汗)」
・・・で、チラシを頂いて帰宅。「マグマ酵素」って言うらしい。
販売元にお電話すると、落ち着いた声の、男性が応対してくれました。
マグマ酵素のお客様相談室に質問してみた
私:
「薬屋さんで試飲させてもらったんですけど、冷たいのが出てきて。
温めたら酵素が死んじゃうからダメって言われたんです。
こちらの酵素ドリンクは、熱殺菌処理されてないものなんですか?」
販売元:
「清涼飲料水ですので、食品衛生法に従って、85℃で30分目安の熱処理を行っています」
私:
「あ、やっぱり、そうなんですね。じゃあ、酵素は別に生きてはいないんですよね」
販売元:
「酵素が含まれているかどうか、と言いますと、実際は酵素ではなく
食物エキスに含まれるフィトケミカルやミネラルなどの摂取を目的としたものです」
「有効成分で、整腸作用が体感できることはありますが
効果効能をうたう事は出来ません」
「当社の商品は、果物など、30-50種類の食物をスライスしたものを
糖液につけて、一週間で抽出しています。製造中は酵素は含まれています。」
「なぜ熱処理をするかと言いますと、酵母菌が中に入ったままビン詰めすると
発酵してビンが割れたりする恐れがあるからなんです」
「昔からの慣習といいますか、実際は酵素が含まれていなくても
酵素を使って製造したものを『酵素ドリンク』『○○酵素』と呼んでいるんですね」
「もし酵素自体を摂りたい場合は、液体ではなくサプリメントや粉末なら
恐らく含まれているものもあるのでは、と思います」
私:
「とても丁寧なご説明、ありがとうございました(T-T)」
・・・予想を遥かに越えた、至極マジメなお答えを頂き、非常に納得しました。
終始穏やかな応対で、決してうやむやに誤魔化したりしないのが有難かったです。
他の酵素ドリンクメーカーにも聞いてみた
後日、また別の酵素ドリンク(仮名:A酵素)の広告が目に止まりました。
製法にこだわりがあるらしく、良さそうなコピーが並びます。
「私たちは酵素が不足しています」
「これは酵素が豊富だから、不足している分を取り入れましょう」
ん?でもこれも「清涼飲料水」であるなら、熱殺菌処理してるのでは・・・?
念のため、電話でお聞きしてみました。
最初に出られたお姉さんでは分からなかったのか、途中で別の女性に代わられました。
私:
「こちらの商品は清涼飲料水ですか?」
A酵素:
「はい、清涼飲料水です」
私:
「では、加熱殺菌処理されて、酵素は働かなくなっているのではないですか?」
A酵素:
「いえ、70℃でも耐えられる酵母菌を使用しておりますので」
私:
「ちなみに、殺菌処理は、70℃で、何分位なんでしょうか」
A酵素:
「えー・・・それは、こちらではお伝えできないのですが、はい」
(こいつは一体なにを言っているんだ、面倒な奴だな!的なイライラが伝わってきます)
私:
「要はですね、酵素が入っていると言われますが
本当に入っているのか、酵素が生きているのか心配なんです(困)」
A酵素:
「大丈夫です!生きております!」
私:
「そうなんですね、ありがとうございました」
・・・思いっきり「生きてる」と言い切られてしまいました(--;
本当は、ちゃんとした裏づけを聞きたかったんですが
もう、なんだか、嫌そうな気配がプンプンしたので
さすがに受話器を置きました。すみません。
言葉は丁寧だけど、横柄な感じの態度が残念でした。
同じ酵素ドリンクでも、いろんなメーカーさんがいるんだなあ、とつくづく思った事例。
いくら良さそうに見えても、A酵素さん、私が買うことは多分ないでしょう。
できれば酵素は生きていると思いたい、けど・・
酵素って、専門家の間でも賛否両論が渦巻いていて
まだ科学的にすべて解明されてはいない、かなりグレーな素材ですよね。
食物に酵素が含まれているのは常識。
体内にも酵素があり、消化や代謝に使われているという事も当然。
だけど、その先の
「食物酵素が体内酵素の代わりになる」という話は
いきなり賛成と反対が真っ二つ。
そして食物酵素が働く温度についても
「高温で死活する」(→例:だから低温で切れる低速ジューサーを!)というグループと
「高温でも働く」(あさイチに出てた愛知学院大学の大澤俊彦教授など)派と。
酵素は何万種類もあって、解明途上。
まだまだ科学的に認められていない部分も多いらしく
胃の酸で働かなくなるものもあれば、働くものもある!とか
高温でも大丈夫な酵素もあれば、やっぱり大抵は50℃を超えるとダメになるとか
ほんと、意見が様々です。
酵素がらみの商品で言うと
CMなどで目に付く、「万田酵素」が有名かと思いますが
>>体調崩せない時に!万田酵素プラス温の無料お試しを食べています
あれも決して、
「酵素が入っています」「酵素が○○に効きます」なんて
表現は使ってないようです。
あくまでも、「酵素の力を利用して作られた商品」、という
位置づけなんでしょうね。ただネーミングが紛らわしいのですが。
今、迷いの元となってる沢山の不明瞭な事柄が
近い将来、クリアになってくれているといいなあ、と願っています。
今回、応対が丁寧で嬉しかった
マグマ酵素さんはアマゾンやケンコーコムなどでも買えるようです。
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