体に熱を加える健康法?「ヒートショックプロテイン」増やして美肌に!
ちょっと前の「ゴンゾウ」というテレビ番組で
美魔女の山田佳子さん(46才)の肌年齢が20代であるという理由が
「ヒートショックプロテイン」の働きだった!という検証をしていたそうです。
ヒートショックプロテインが一体何なのか、全く分からない私は
こんな本を読んでみたのですが・・・いやー凄かった。付箋貼りまくり。
美容を超えた、超健康法ですよ、奥さん。しかも簡単で、お金も掛からない。
紫外線が気になる方は、お出かけ前やプールや海へ行く前に、ぜひ試してみて下さい。
また、闘病中の方やそのご家族にも、ぜひ小耳に入れておいて頂けたらと思います。
山田佳子さんの美容法「蒸しタオル+氷水」
第二回国民的美魔女グランプリ受賞された山田佳子さん。
御年46歳だけど、信じられないくらいのナイスバディ。
肌年齢が20代らしいお顔には、独特の美容法が。
1)洗顔後、まず保湿クリームを塗り
2)40度位の蒸しタオルで顔を覆って1分程、毛穴を開き
3)最後に氷水で顔を冷やし、保湿クリームを閉じ込める
40度で1分間という数字は、ヒートショックプロテイン増加には足りないんですが
後の冷水すすぎとの温度差が、相当のショックを与えているという理屈のようです。
蒸しタオル美容は、美容家の小林ひろ美さん母娘も雑誌で
「ヒートショックプロテインの効果ですよ」と語ってるのを読んだのもあって
これは一度、ちゃんと調べてみようと思いいたりました。
ヒートショックプロテインって何ぞや
ヒートショックプロテインとは、一言で言うと
「熱のショックを与えると増えるタンパク質」 です。
そして、「病気やストレスで傷ついたタンパクを治す」
という働きがあります。
ちなみに、私たちの身体は60%以上が水で
その次に多いのがタンパクなんですって。
髪の毛、爪、皮膚、筋肉はもちろんのこと
血液の中で酸素を運ぶヘモグロビン、消化酵素など
実に10万種類以上のタンパクがあるそうです。
(今後、ヒートショックプロテイン=HSPに省略)
HSPは、身体の傷んだ細胞が元気にするのみならず
損傷がひどく修復しきれない、病気やガンの元になりそうなタンパクは
分解して細胞死に導く(=アポトーシス)という大事な働きもしてくれます。
HSPは賞味期限がある
あらかじめ、熱を加える事で増やしておいたHSPは
その後、どんなストレスが来ても、傷ついたタンパクを修復してくれます。
ただ、HSPの増加は2日後がピークで、効果が見込めるのは4日程度まで。
だから、週2回の加温が適当です。
個人的に気になった症例
糖尿病、シェーグレン症候群、口腔内乾燥症、うつ病、癌などの症例が挙げられていました。
HSPは、タンパクの修復・分解作用以外に
細胞の増殖、炎症、免疫、アポトーシス、血管新生、ガンの転移・湿潤などに関与しているNF-kB(エヌエフカッパーB)という因子の活性に関係しています(中略)NF-kBは、癌、急性・慢性の炎症(気管支喘息、炎症性腸疾患、関節炎、慢性関節リウマチ、クローン病、敗血症など)では活性化されていることから、NF-kBの活性の低下に関与するHSP(マイルド加温療法)は、これらの病気の治療に大いに期待されます(まだ、すべての作用が解明されているわけではありません)。
その他、
・テスト勉強中の学生はHSPが増加⇒テストのストレスからHSPが学生を守っている
テスト終了後はHSPが低下するので、風邪などに注意!(テストを諦めてもHSP減るんだって笑)
・筋肉痛の予防-運動会2日前には「HSP入浴」を
・手術を受ける前・後のマイルド加温
・統合失調症にマイルド加温⇒症状が軽くなり、投薬量が減る
おお、タイムリーだなー!と喜んだのが「日焼け予防」として。
紫外線によるストレス防止に、海や山、プールへ行く1,2日前にHSP入浴法を、という話。
日焼けが軽減されるそうです!
そして第8章はまるごと
「がん治療」とヒートショックプロテインについて書かれていました。
HSP入浴法の具体的な方法
さて、では
そのHSPを増やすHSP入浴法って、どうやるのよ?という話ですが。
HSPが増える、お風呂の温度と入浴時間の目安
40度-20分
41度-15分
42度-10分
目的は、体温を38度から38.5度まで上げて、効果的にHSPを増やす事。
用意しておくと便利なものとして
お風呂の蓋(湯温の低下を防ぐ)や
お湯の温度を測る湯温計が挙げられていました。
HSP入浴法のやり方
1)風呂の温度計と舌下体温計を用意する
2)お風呂を42度に設定して沸かす
3)お風呂のふたを置き、湯温を下げない
4)湯船に10分入る(40度なら20分、41度なら15分)
5)お風呂を出たら、冷やさないよう保温する
6)入浴前後に300ml~500mlの水分を補給する
7)週に2回HSP入浴法で入浴する
8)効果が低下してきたら(3,4ヶ月後)、1,2週間中止してから再開する
HSP入浴法で美肌になる
肌の弾力や保水力に関与しているコラーゲン。
HSPはコラーゲンの合成を促進してくれるんですね。
ただ、HSPには沢山の種類があるらしく
HSP27、SHP40、HSP47、HSP60、HSP70、HSP90、HSP110など多数のHSPがあります。
これらは分子量(重さ)によって分類されています。この本で測定されているHSPは熱ストレスで最も多く誘導される分子量70,000のHP70です。また、コラーゲン代謝に関与するHSPは分子量47,000のHSP47です
要は、美肌には「HSP47」を増やせば良いという事ですね。覚えました!
HSP47は、マイルド加温やHSP入浴法で「も」増加する、という事なので
蒸しタオル+冷水での温冷ショック以外にも、増やす方法はありそうです。
ただ、この本は美容メインではなかったので
今後引き続きリサーチしたいと思います。
(実は、HSP47を増やす方法を一つ知っています。そのうち書きますのでお楽しみに*^^*)
この本を読まれて、もう少し詳しく知りたいな、と思われた読者の方は、
ぜひ、「HSPが病気を必ず治す」も読んでください。
とのこと。著者の伊藤要子さんの前作です。
コメント
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日焼け予防ができるなんて、気になりますね~。
しかし、42度のお風呂を子供たちが入れるのかな?
さらに我が家のお風呂、追い炊き機能がなくて・・・。
何度引っ越ししても、追い炊きのある家に引っ越せません。
どうも、お風呂に恵まれてないような気がするんだよね・・・。
心姫さん♪
42度でお風呂入れたら(子供は熱すぎて待ってたから、多分40度位?)
子供ら、顔真っ赤になって疲れてましたわー^ ^;
夏は特にちょっと無理ぽ。
個人的には、一瞬「あちぃっ!?」って思うけど
その後、じわじわ快感が来るというか・・・すんごく好きな温度でしたよー♪
うちも、追い焚きないので、お湯入れたらすぐ入らないとダメ。
後の人は高温差し湯ですね・・