ナールスゲンとは?まとめ
皮膚のコラーゲン・エラスチン・
ヒートショックプロテインを増やしてくれる
アンチエイジング世代には救世主のような新成分「ナールスゲン」
化粧品成分としては珍しく、エビデンスや経緯が公開されているので
これまで関係者にお話を伺ったり、ネット上で拾えた情報を元に
まとめてみました。(ちょっと小難しいです)
目次
元はといえば、肝硬変発症メカニズムの研究だった?!
タンパク質のウチ約30%はコラーゲン
コラーゲン産生細胞自身のコラーゲン合成能が低下 → 疾病の原因に
肝線維化および肝硬変発症メカニズムについての研究
(肝臓内でコラーゲンを産生する細胞の研究)
正常肝⇒肝炎⇒肝線維化
肝硬変、肝細胞ガン
静止期の肝星細胞⇒活性化した肝星細胞
肝星細胞において、細胞内の酸化還元を調節するGSH量が
一過性(=一時的)に減少することによって
コラーゲン産生能が亢進される(=高まる)ことを明らかにした
細胞内GSH(グルタチオン)
DTPAを減少させる試薬を入れると
グルタチオンが一過性に下がる
コラーゲン産生細胞のコラーゲン合成能を亢進させれば
若さと健康の維持、老化防止や疾病予防の一端を担えるのでは?
要は、コラーゲンの悪い面(過剰生産されると肝硬変になる等)を研究していたところ
逆に、コラーゲンの良い扱い方を見つけてしまった・・と理解しました。
皮膚のアンチエイジング効果
角化細胞(ケラチノサイト)の遊走(=移動する事)・増殖能亢進
⇒皮膚の新陳代謝を促進
線維芽細胞のコラーゲン・エラスチン生産能を亢進
⇒皮膚のハリ、弾力性の向上、シワの予防
人線維芽細胞およびヒト角化細胞を用いた実験で
成熟Ⅰ型コラーゲンの産生量がコントロールの3倍!
エラスチン産生能も1.4倍以上に。
Heat Shock Protein47(HSR47)の働き
α1鎖とα2鎖
これら3本の鎖にHSP47加わって
コラーゲン生成
ナールスゲン入れて8時間後
線維芽細胞の細胞内GSH量を低下させることが明らかに
紫外線(UV)による皮膚の反応
UVは、直接的、あるいは
過酸化水素などの活性酸素種を介して
間接的に遺伝子に傷を付ける
ナールスゲンはヒト皮膚線維芽細胞を
紫外線傷害から守る
UVを当てると、20%くらい細胞が死ぬが
UV+10μMナールスゲンだと、15%位で済んで、ちょっとマシに
・・・紫外線による活性酸素を
ナールスゲンが抑える(減らす)ようですね。
傷ついた皮膚の回復も早くなる?
皮膚に傷を付ける実験(スクラッチ)
ヒト角化細胞の遊走能
ナールスゲンを入れると、コントロール(何もしない場合)に比べて170%UP!
合成ペプチド並かそれ以上に、シワにも効果が
VISIAによるシワ解析によると
ナールスゲンは肌角質水分含量を向上させる
肌弾力を改善させる(コントロール比、10%増?)
連用3ヶ月後しわスコア(数が大きいとシワが深い)
・プラセボ 259.1
・ナールスゲン 80.9
あと、データとしてはここでは出せませんが
一般的な合成ペプチドと同じ、または
それ以上の数値が出ていたようです。
結局、ナールスゲンとは?
京大・大阪市立大の共同開発に寄る
安全性の高い新しいアミノ酸誘導体
コラーゲンおよりエラスチン産生能を亢進
コラーゲンの産生を助けるHSP47を増やす
★表皮の細胞の遊走・増殖を促進させる
★紫外線に寄る活性酸素種の発生を抑え、細胞を保護する
Q:ナールスゲンは毎日、長く使用した方が良いの?
A:8週間など長期的な使用で効果が高く出ている
Q:安全性は?大丈夫?
A:絶対安全、というものは無い。
ただ、通常の化粧品の試験以上に、プラス4つの試験を越えている。
1年間以上使っている人もいるが、現時点では問題無い。
・・やはり
カネボウのロドデノール(美白成分)問題が未解決の現在、
安全性が何かと心配されるのが、新成分の弱みですね。
今後、大勢のナールスゲンコスメ使用者が
肌悩みを解決して行くと共に
ナールスゲンへの安全性・信頼性が増していく事を願っています。
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