なぜ、「これ」は健康にいいのか?副交感神経が人生の質を決める
まず、帯のコピーが素晴らしい。
「ゆっくり生きると、病気は逃げる。」
そ、そうなのかー・・@@
著者・小林弘幸さんは
順天堂大学「便秘外来」のお医者様です。
なんと今は4年以上、初診予約が取れない
「行列のできる腸の名医」として有名で
自律神経研究の第一人者でもあり
数々のアスリートにコンディション・パフォーマンス向上指導をされています。
旧ブログでも一度ご紹介した記憶がありますが
読みなおして、更に「おおお」と思ったので
読書メモ、シェアしまっす。
目次
自律神経とはなんぞや
寝ている間も、呼吸を止めずにいられるのは
「自律神経」のお陰。
意識とは無関係に
ホメオスタシス(恒常性)を保つ働きが
人間には備わっています。
夏は汗をかかせて、体温調整したり(副交感神経↑)
冬は体温を上げる為に血流を増やそうとして血圧を上げたり(交感神経↑)
それもこれも、自律神経のなせる技です。
交感神経が過剰に優位になると、白血球内の顆粒球が増え
リンパ球が減るので、ウイルスや細菌への抵抗力が落ち、感染しやすくなり
逆に副交感神経が過剰に優位になると、リンパ球は増えるので
感染症は減るものの、うつ病などのメンタル系の病気が増えます。
昨日ご紹介した「西式甲田療法」の温冷浴や裸療法は
強制的に体温調整を促すことで
この自律神経バランスを強化しているのでしょうね。
女性が男性より長生きする理由?
大規模な「男女年代別の自律神経測定」が行われた結果
意外にも、男女別年齢別に「交感神経」の差は無く。
逆に、顕著だったのが、男性は30代過ぎから
女性は40代過ぎからの「副交感神経」の急降下。
共に、体力の急激な衰えを感じるのも同時期で
これが寿命の性差に繋がっているのではないか?と。
副交感神経が低下すると、血管の老化が進み、同時に免疫力も低下し、体は病気になりやすい状態になってしまう
私たちの体は全て繋がっている
便秘外来で処方されるのは
下剤ではなく、乳酸菌などの「整腸剤」。
呼吸法や運動法、食事内容などのケアで
長年の便秘のみならず、病気が治る人が続出なんだとか。
結局は、腸内の善玉菌を増やし
腸内環境と自律神経のバランスが良くなると
質の良い、キレイな血液を
体中に巡らせることが出来るんですね。
現在の医療は便秘なら腸を、肝臓なら肝臓を、腎臓なら腎臓をというように、
問題のある臓器しか見ていませんし、治療も対処療法がほとんどです。でも、それでは根本的な治療にはなりません。私たちの体はすべてつながっているのです。ある一部分だけに問題が生じるということはありません。
認識できるかたちで現れた病気は部分的なものでも、それはたまたまそこが弱くて最初に栄養が現れたということにすぎません。
・・これに集約されていると思います。
イライラ、緊張を抑える「副交感神経の上げ方」
加齢、寝不足や過労でも下がってしまう
副交感神経を上げてリラックスする方法の一例
・朝一番にコップ一杯の水を飲む
・食事の前に水を飲み、腹8分目をゆっくり食べる
・夕食後の最低30分の散歩
・ゆっくり深い呼吸
・手を開く(親指を握らない)
・口角を上げる。笑う
・ゆっくり話し、ゆっくり動く
・常に30分の余裕を持つ
また、便秘については
年をとると便秘になる人が多いのですが、これは、
副交感神経の低下が原因です
・・・って言い切っておられます@@;
で、実は女性よりも
男性高齢者の便秘が深刻のようです(ーー;
まずは、朝イチでコップ一杯のお水から!
やる気を出したい時の「交感神経の上げ方」
・・右胸に「塩ブラジャー」?!
逆に、やる気がなかなか出せなくて
モチベーションを上げたい時の交感神経の上げ方一例
・バンザイスタイルで速く浅い呼吸
・薬指を揉む
・・・あと、この本の内容では無いのですが
「塩ブラジャーという方法があるそうですよ。
塩をティッシュにくるんだものを
やる気を起こしたい時は”右胸”に挟むんだとか。
(逆に、イライラや不安を抑えたい時は”左胸”ね)
おもしろーい!!ヽ(=´▽`=)ノ
汗と塩でマイナスイオンが出る?とかいう説ですが
これも明らかに自律神経の調整ですよね。
右胸と左胸で違うなんて、不思議~ホントかな??
イライラや怒りは自分で解消できる!
怒りは、血がドロドロになり
血管を痛める原因になります。
私が家族にイライラしてしまうのは
時間に余裕が無い時がほとんどなので
「ああ、余裕が無いと、交感神経が上がって
イライラしがちなんだわー」と自覚することに。
自分の自律神経バランスの崩れを正せば
便秘も精神状態も、コントロールできるかも?!
・・表紙ウラに、
こんな素敵な言葉がありました。
自律神経のコントロールができれば、
誰もが自分の人生をコントロールすることができる。
確かにそうかも・・
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