わたしたちの体は寄生虫を欲している

the_Wild_Life_of_Our_Bodies

ギョッとするタイトルでしょ^ ^;

アレルギーや自己免疫疾患などの治療法として
「寄生虫療法」というのがあります。

その詳しいお話かなー?と思って
読み始めたら、それだけじゃなくって。。

菌や寄生虫、他の生物達と
共生する中で、人間自体も
随分進化を遂げてきた歴史を垣間見ました。

私たちは、いまだ変化し続ける
途上にあるのかも知れません。

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寄生虫がいない生活が当たり前の現代

寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)

おしりの穴にセロハンをペッタンする
独特のイベント、「ぎょう虫検査」が
27年度で廃止されるそうですね。

(それでもいまだに、1%弱の児童に
存在するらしいですが・・@@;)

戦後直後は、寄生虫保有率が90%もあったのに
今はすっかり、寄生虫と縁遠くなりました。

衛生環境を改善したり
お薬を飲んだりして

一生懸命、駆逐してきた寄生虫。

それなのに、そんな忌まわしき?寄生虫を
あえて「お腹で飼おう」というムーブメントが
起こりつつあります。

しかも、高い高いお金と
リスクをかけて(ーー;

外国に寄生虫を買いに行く人々

medications

寄生虫療法は、まだまったく
一般的に認められていない方法です。

日本でも、特許が申請されてる様ですが
今のところ、国内で受けられるところはありません。

卵の値段はべらぼうに高く
海外に渡航する旅費も掛かります。

例えば、豚の寄生虫である
鞭虫の卵の無菌・無ウイルスのものが
「鞭虫卵製剤TSO」としてドイツで製造されてたりして

円形脱毛症やクローン病、潰瘍性大腸炎などの
自己免疫性疾患の方が、改善&完治する例も多くあるとのこと。

ただ、寄生虫療法は開発途上なので
万人に即効という訳でもなく、人によっては副作用として
皮膚のかゆみ、発熱、咳、喘息、貧血などが起こる場合も。

ちなみにこの春からは
自閉症に対する臨床試験も始まっているそうです。

>>ブタ鞭虫卵製剤を自閉症スペクトラムに適用する研究者主導の臨床試験が始まった

なぜ寄生虫で症状が改善するのか

そもそも、寄生虫が注目されたのは

寄生虫保有率の低い国ほど
自己免疫疾患の発症率が高く
 
逆に寄生虫保有率の高い国は
自己免疫疾患の発症率が低い

というデータから。

自己免疫性疾患は
免疫細胞が、自分の身体を攻撃することにより
起こる病気です。

体には、免疫システムの軍隊がふたつ駐留している。

ひとつはウイルスや細菌と戦う軍隊で、もうひとつはそれらよりはるかに
大きい寄生虫と戦う軍隊である。

いままで、寄生虫と戦うのが当たり前だった免疫細胞が
戦う相手がいなくなり、暴走しているのかも?

寄生虫は、明らかに異物なのに
なぜお腹の中で生きられるのかというと

排出されないように、免疫細胞の動きを抑制する
物質を出すんだそうです。

今まで不思議と、共生していた人間と寄生虫。

寄生虫が居なくなった今
その絶妙なバランスが崩れて発症しているとすれば

寄生虫を呼び戻せば、解消されるのでは・・
という仮説が現実のものになりつつあります。

(でもそれは、決して寄生虫に限らず
腸内細菌叢の変化も同様かも知れませんけどね)

生き延びる為に進化したサルと人間の話

snake

・・とまあ、寄生虫療法の話から始まりましたが
この本は別にそれをオススメしている訳ではなく。

例えば、毒ヘビのいる地域のサルは
毒ヘビを判別するために、視覚が進化しているが

毒ヘビのいない地域のサルの視界は、色彩に乏しいとか。

milk

元々、ヒトの成人は牛乳を消化できなかったのに
遺伝子変異が起きて

ラクターゼ(乳糖の消化酵素)が
活性化した人々が生き延び

その子孫が現在の白人であるとか
(東洋人はラクターゼ欠乏症が90%以上)

興味深い説がたくさん語られていました。

これらは、周りの環境に合わせて
種が進化したとみられる一例ですね。

都市は崖や洞窟に似ている?

崖

また、今の都市部は
古来の崖や洞窟に近い環境らしく

身の回りにいる動植物たちも
崖が原生のものが多いそうです。
(例:タンポポ、ドブネズミ、チャバネゴキブリ、トコジラミ、オオバコ、ハヤブサ、ドバト、ムクドリ)

逆に、積極的に
他の種も棲める環境づくりが必要なのではと。

1つの事例として、夢のある「垂直農園」の
研究が挙げられていました。

人間も自然の一部であり変化し続けている?

そもそも、メインテーマは

「人間は自然との相互作用を通して進化してきたが、その自然は身の回りからすっかり消えてしまった。
それがさまざまな悪影響を及ぼしている」ということ
 
(訳者あとがきより)

私自身、「ああ、人間も動物なんだなあ」と
自分に野生を感じたのは、出産の時ぐらいでした。

あとは、非常に快適な住環境に身をおき
あえて庭いじりでもしない限りは
土を触ることもありません。

過去何万年の人間の歴史の中でも
急激に、極端に清潔過ぎる環境に移行したのは間違いなく

これは私の主観ですが
まだ環境に適応する途上なのかも?

こうしている間にも
私たちの身体で、何らかの
遺伝子変異が起こっている可能性もあり

当然と言えば当然の話だけど
非常に不思議な気持ちに・・(ーー;

地球を支配しているかの様に振る舞う
われわれ人間ですが
単に1つの「種」に過ぎないのだ、と思えてしまう本でした。

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コメント

  1. 蟯虫検査なくなるの~。
    それは知らんかった。
    確かに、周りにあの検査に引っかかった、
    って話はないから、今時はいないんだなぁ、
    と思ってはいましたが。
    もし無菌に近い状態で進化していけば、
    本当に無菌じゃないと生きられなくなる日がくるかも?

      • きのみい
      • 2014年 5月 15日

      心姫さん♪

      そうなんですよ~
      あのセロハンは来年でオシマイ!

      >もし無菌に近い状態で進化していけば、
      >本当に無菌じゃないと生きられなくなる日がくるかも?

      その通りだと思います。

      そういえば、無菌生物の研究があってね。
      本当に無菌の環境なら、長生き出来るという
      データも出たらしいんだけど

      うっかり菌が入ると、すぐ死んじゃったりするので
      ちーっとも実用的じゃなかったという(ーー;
      まあ、現状、無菌で生きるのはムリですね。。

      ただ人間も、どんな種が残って行くのか
      50年後は新たな傾向が生まれているかも知れませんよー

      例えば、被曝に対して
      より耐性があるヒトとか、ね^ ^;

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